top of page
検索
執筆者の写真mizuki

脳って本当に嘘つきだ:恐怖を瞬時に消した歩く瞑想

先日、海沿いのコンクリート壁(幅想定80センチ前後、一歩踏み外すとテトラポッド)をとことこと歩くことになった。


そこで、まさかの、

「落ちたらどうしよう」という恐怖に襲われて、脚がガクガクプルプルになった。

普段は「死ぬことすら怖くない」と豪語する私なのに!


いや、あんなちょっと倒れたらテトラポッドのあの細いコンクリートの道(しかも冬。落ちたら寒すぎる)を歩きたいだなんてちっとも思っていなくて、一緒に散歩していた末っ子が、

「ママ、あっちの端っこまで行ってみたい」というもんだから、同行したまで。


なんの気なしに歩き始めたら、

あれれ・・・まさかの動悸が激しくなり、足元がよろける始末。

「え、私、怖いんだ」と自分の意外な面に、自分でびっくり。



トコトコと足取り軽やかに先へと進む末っ子。





同じように追いかけられない、なんせ、脚がガクガクしてよろけているんですから。

ドクドクと鳴る胸をなんとか落ち着かせ、

そうだ、私には歩く瞑想という手段があるじゃないか!」

と思い立ち、意識を頭ではなく、一歩一歩、歩く動作に必要なものへと、ラベリング。

「歩いています、歩いています、歩いています・・・・」


とはじめた瞬間から、

ふらふらとよろけていた脚の震えも動悸もとまり、普通に歩けるように。





え、嘘でしょー!

いえ、嘘じゃないんです。

私自身の恐怖や不安など実態のない妄想が、今に集中することを邪魔するんです。

と・・・、実践者のつもりでいたけれど、「魂ののぞみ通りに生きる」修行者のつもりでいたけれど、最近自分に集中することを怠っていたかもしれません。



尊敬する恩師がずーーーーっと言い続けていること。

思考はいとも簡単に乗っ取られる。だから、1分1秒いつでもしっかりとヴィパッサナーして、自分の中心とつなっていることが大切」って。


それはスピリチュアルでもなんでもない、極めて実践的現実的な方法で実現できることだ。

そんなわけで、ヴィパッサナー瞑想の素晴らしさを、改めて体感した、強烈な恐怖を乗り越えた、出来事だった。



恐れは自分がつくりあげた、妄想でしかない。

閲覧数:59回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page