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  • 執筆者の写真mizuki

人気パン屋の食料廃棄現場を目の当たりにして思うこと

週末のこと。

近所だけれど、家族で行くには珍しいエリアで夕飯を済ませた。

ほろ酔いで家へ向かって歩いていると、いっきに酔いが冷めるような信じられない光景を目にしてしまった。


それは某超有名パン屋のロスの廃棄現場。

大きな窓越しに見えるカウンターの隣には、業務用の大型ゴミ袋3つほどの、廃棄パン。パン好きの方で、分かる人にはわかるかもしれない、三日月型のあのパンとかが大量に…。

実はこれでパンの大量廃棄現場を目の当たりにするのは人生で2回目。





1回目はまだ子どもが生まれる前の15年くらい前、仕事を終えて帰宅する途中最寄りの駅で、駅ビルの関係者出入り口から、大きなゴミ袋いっぱいのベーグルを詰めた従業員の人たちが出てきたこと。


美味しいだろうし、まだまだ食べられるパン。廃棄が出そうなら買いたくても買いに来られない遠方の方へ向けて急遽宅配だってできるし、うちの近所の大好きなパン屋さんがされているように、「前日売り」として少し安く販売したっていいと思うんだ。


売り手側のマーケティング的、経営的事情があるにせよ、この地球上で飢えに苦しむ人は、2019年のデータで約6億9,000万人にのぼったという報告もある。


私が目の前で見てしまったのは「まだまだ食べられるであろう高価なパンが大量に廃棄されている現場」、

一方で世の中には、「食べたくても食べられない、飢餓で死にいくしかない命がある」というのも、確かなこと。


実際、時折閉店間際のデパ地下に駆け込むと、

「え、あと10分で閉店なのに、このたくさん残っているお惣菜やお菓子たちは、どこへいくのだろう・・・?」

ということが頻繁にある。

聞くところによると、「いらしてくださったお客様が、時間帯にかかわらず商品を選択できるように」と、ロス前提で商品を用意しなければならないルールがあると。


食料廃棄が増えれば、焼却量が増え空中へのCO2排出量は増える。大切な食べ物を残し処分した上で、地球環境まで汚染するだなんて。


この両極に思える現状を前にして、一人一人ができることは何か?


それは、「もっと、もっと」と流行を追い求めることをやめることであり、流行を求めるのをやめるということは、SNSやメディアの報道にいちいち左右されないで、自分の心の声に耳を傾けること。一人一人がそれぞれ自覚をもって、買い物をするお店や、買い方を改めて行くこと。可能な人はプランターやお庭で食べられるものを育てることもとても有効だと思う。


だから私は大量廃棄をすると知ってしまったパン屋ではパンは買わないと決めているし、その代わりにロスを残さないパン屋さんでの買い物をしたいと思う。


やっぱり買い物は投票で、権利でもあるけど責任でもある。

「出したものは必ず還ってくる」のが宇宙の摂理。

だったら買い物をするための「お金」も、その姿勢を応援したい、共感できる企業やお店に預けたい。


「見てはいけない光景を見てしまった」記録を決意に変えて。

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