いくら身体によいからといって、
いくらお洒落だからと言って、
飲食物で美味しく無いのは許せないというか、論外。
だって明日は生きていないかもしれないのに、
これが最後の一食かもしれないのに、
食べてみて
「あーーーーーーーぁあ」って思うだなんて、そんなの悲しすぎる。
まさに「カロリーで損した!」って気分。美味しく無いもので太りたく無い。
だから私は、決して「惰性」で食事はしない。
誰かとランチやお茶の約束をしたなら、そのお店がちゃんと美味しいお店かどうか、血眼になってリサーチしまくる。もちろん味だけじゃなくて、雰囲気やサービスもとても大切。外での食事は、あたたかい心のこもったおもてなしが、美味しさを増してくれる。
わざわざお金を払って食事するのに、お作法やらなんやらで叱られたりしたくないもんね。
「ランチだ、お店がないからとりあえずそこの店でいっか」
とか、
「ダイエット中だからカロリーメイトで」とか、そういうのが本当に嫌。
「とりあえず」は私の人生の選択肢にありえない。
それなら空腹をチョコレートやナッツでやり過ごせばいいし、
夜なら美味しいビールでお腹いっぱいにすればいいくらいの気持ちでいる。
その惰性が、心を、血液を、汚す気がしてならないから。
「美味しい」って感じることは生きる歓びだよ。
心のこもった、作り手の自信に満ちた逸品をいただくと、武者震いするじゃないか。
「あー、生きてて良かった、またがんばろう」
って思う、生きる活力になる。
買い物は投票だけど、食事ももちろん、一挙手一投足が社会や宇宙に対する生き方のプレゼンテーションになるよね。
私の記憶に残る、震え上がるほどに美味しかったものたちのキロク。
私のつくる料理は、ほっとするような家庭料理の域を出ないけれど、これまで人生でいただいてきて、未だ骨身にしっかり記憶されている、プロのお料理や、生命力に満ちた食材。
こうして美味しいものを豊富にいただける、日本という水資源に溢れ、土壌の力のある土地や、向上心をもって働いてくださるプロの方のお仕事に対するスタンスには、心底感謝です。
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