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執筆者の写真mizuki

Fashion is my life -洋服は日常のartだ-

ファッションが大好きです。

お気に入りのデザインに身を包むのは、さながらアートを纏って1日を過ごしているようなもの。

幼い頃から、美しいものや、美しいと感じること、アートが大好きな私にとって、洋服選び一つとっても、アートと触れ合うことのできる、大切な時間の一つ。

 

寝ている時以外起きている間ずっと、1日を共に過ごすもの、それが洋服だもの。着ていて高揚したり、気分が良くなるものを身につけるのは、それだけでとてもいい気分でいられる。


たとえば最近ご縁をいただいたこのコートはカザフスタンの1954年の布をリメイクしてつくられたもの。



実は今年に入ってからというもの、「カザフスタン、カザフスタン・・・」と、頭から離れず、時間をみつけてはカザフスタンやウズベキスタンの古い布からつくられたコートをリサーチしたり試着しに行ったりしていた。


この布はスーザニまたはスザニ と呼ばれ、タジキスタン、ウズベキスタン、カザフスタンなどの中央アジアの国々で製作されている染織のうち、刺繡の1種であり、このカザフスタンのものはトゥスキーズと呼ばれる。この刺繍には通常、制作した年号と、制作者の名前も刺繍されていて、このコートには”1954”と施されている。



このコートとの出逢いは予期せぬものだった。

トートタロットの仲間たちと先月、東京の外れにある素敵なアトリエを訪問。カシュクールの1枚でも買えたらいいなぁとぼんやり思っていたのが、まさかの運命の一着と出逢ってしまったのだった。

正直言って、試着する前から似合うのはわかっていたけれど、着てみて納得。「これは私のものだ」、と確信。何せ、規格化された工業製品ではなく、世界に一つしかない手刺繍の布からつくられたもの。これを逃したらもう二度と出逢うことはできないのだもの。


同じくそちらのアトリエで購入したカシュクール。



買い付けからデザインまで手掛けられているご夫妻からお話をお伺いして、その熱意にはとても心動かされた。

たとえばこのカシュクールの布地はインドのもので藍で染められているが、布地の表裏どちらを使った方がよりデザインが生きるか、その布地の使い方から制作がはじめられているのだ。


アトリエへ伺う前は正直言って洋服を購入する予定はなかったのだが、訪問する前日にふと絵が浮かんで。「もし自分に似合うならどんな布だろう」湧いたイメージが、

「紺地に、花のような小さな赤い模様が配されたカシュクール」。

そのイメージまんまの布が、あったのだから。。。丈もサイズも何もかもぴったりすぎる。


大陸を巡り巡ってここ日本へ渡ってきたすべて一点ものの布や刺繍たち。

海外へ行くのも難しい時代になった。まして、大量生産大量消費とは真逆の、一貫した手仕事による創作はもはやアートでしかない。もう2度と出逢うことができないそのコートを羽織ると、70年も前に1針1針刺繍を施してくれた誰かの時間と思いを感じて、有り難さでハートがとても熱くなる。


こちらはこの寒かった冬も頻繁にお世話になったムートンコートで、10年ほど前に買ったもの。



ダウンと違って素材に重みがあるが、動物の皮や毛でつくられているだけあって、とてもあたたかい。ブラウンなので肌に馴染みやすく、フードつきなのがリッチになりすぎずカジュアルさが加わって日常的に着こなしやすい。

雨や雪の日は皮にシミがついてしまうので基本は着用しないけれど、ダウンと異なり生き物からつくられていることもあってか皮が呼吸をしてくれるのか、蒸すことがなくて自然にほかほかとあたたかく、ぬくもりがあって、着ていてとても快適。

 

他にもアートを感じさせてくれる私の大切なワードローブはいろいろとあるけれど、今日のところはこのくらいにしておこう。


私が大切にしている洋服の選択基準や、その思い。そして服に拘るより以前に、もっとも大切だと思っていること。次回はそのあたりも記事にしたいと思う。

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