なんというか、凄まじい友人がいる。
友人と言うには痴がましく感じるほどに人生の先輩であり、内外共に美しく、深い人生経験の持ち主。元タカラジェンヌという経歴もあり、美貌も兼ね備えた彼女は、底無しにパワフルで、掘っても掘っても底が見つからないほどのクリエイティビティとエネルギーの持ち主だ。本当に底無し!
なぜなら、大いなるものに委ねることを信じ、魔法の使い方をよく知っているからだと、今ならとてもよくわかる。
友人、ことあけみさんの営む目黒のBlue Dragonへ初めて伺ったのはこの1~2年前とつい最近の話だけれど、初めてお伺いした時本当に驚いた。
商店街をちょっと歩いたら突如、エントランスがわさわさと植物に囲まれた、商店街の庶民的な雰囲気とは一線を画した、優美すぎる外観のお店があるのだもの。
そんなわけで、「ここ何屋ですか?」と、突然ドアを開けて訪ねてこられるお客様もいらっしゃるのだとか。
私が伺っているだけで、その肩書きは、
●カフェオーナー
●アクセサリー作家
●ガーデナー(個人法人問わず庭師をなさっているそう)
●画家
・・・と、他にもあけみさんがプロと名乗れる肩書きはありそうだけれど、彼女の正式な肩書は「暮らしのアルケミスト」とのこと。
そう、まーさーにー、生活の全てに錬金術をつかって生きていらっしゃる・・・!
先日あけみさんのカフェBlue Dragonで開催されたイベントへお伺いした。
この日のメニューは
●サラダ
●レモンハンバーグ(贅沢にレモンを4分の1個もぎゅーっと絞っていただく。)
●グリーンピースごはん
デザートに
●カシスのゼリーとコーヒー
最初にいただいたサラダから野菜に甘味があって瑞々しくてとっても美味しくて、
思わず「美味しいー!」と、声がこぼれてしまう。
レモンハンバーグには新玉ねぎがたっぷり添えられて、ゼリーも甘さ、柔らかさ、全てがまさに「絶妙!」なんだかあっという間にペロリ・・・。
あけみさんのお料理は、あけみさんの絵や作品と同様に、魔法がかかっているんだとしみじみ。
更に特筆すべきは、店内にみっちりと陳列されている彼女の生み出した作品。
数年前「オルゴナイト」というのがブームになっていたけれど、正直言って何をみても「だっさいなー」と思っていた。スピリチュアルをインチキ化しないでー!と強く感じていて。
そんなオルゴナイトに対するイメージが、あけみさんがつくられた作品をみて、いっきに覆ったのだ。「なんて美しいのだろう・・・」と。
私は、「美しさ」や「美しい」と思う気持ちは、生きる上でとても大切な滋養になると考えている。たとえば食べものをいただいて「美味しい」と感じるその時、そこには味覚で感じる美しさがある。空間が心地よくあるとき、そこにも「美」がある。
あけみさんの創造する世界は私には真似できないものだけれど、あの作品に触れ、空間に身をおくと、その繊細な心地よさに、心が喜びに振動するのを感じるのだ。
―――
Blue Dragon
住所:東京都目黒区原町1-15-1 1F
完全予約制。要問合せ。ランチは2,000円~とのこと。
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