あれは「北欧」ブームが流行の兆しを見せた、2000年〜2002年頃だったと思う。
当時私は大学生で実家暮らし、ちょうど2000年にはマガジンハウスからCasa BRUTUSが創刊され、国内外のインテリアや建築が大きくメディアでも取り上げられ始めていた。
時を同じくして、当時日本に大きく紹介され始めた、フィンランドやデンマークのインテリア雑貨に強烈に心惹かれたものだ。
実家暮らしだった私が、自分のキッチンを手に入れ食器を買い揃えはじめたのは結婚と同じ頃だから、2005年〜2006年当たり。
何より楽しかったのが、自分の好みの食器や調理器具を買い揃え、まさにキッチンを「庭」にしていったこと。
その当時のことだと思う。
日本の伝統工芸品や、職人さんにより連綿と受けつかれる手仕事の美しさを知った。
いわゆる作家モノ、(作家の名前が冠されている器)も好きなものはあるけれど、日本の窯元の中で、実は私が一番好きな窯元の一つが大分県の山奥で代々作陶が続けられている、小鹿田焼である。
東京都内でも民藝品店などで手に入れることはできるが、小鹿田焼は西暦1600年頃、朝鮮から連れてこられた陶工により開窯された小石原焼(福岡)の兄弟窯です。 なので、小石原焼きと小鹿田焼はどことなく似た趣がある。
割れてしまって「金継ぎする」エリアで待機しているお皿もあるけれど、我が家の小鹿田焼コレクション。先日食器棚の収納見直しをしたので、そのときに一度全て出してみた。
以前、待望の小鹿田焼の窯元を尋ねることができました。
ここまで心惹かれる小鹿田焼、どのような場所でつくられているのか・・・、そしてその場で感じたことは、単なる「器」の域を超えて、私をはじめとした人々の心を魅了する理由が腹落ちしたのです。
心洗われるような小鹿田焼窯の景色については、次回に続く。
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