「ものを大切にね」
とは、子どもたちと接する上でよくいう言葉ランキングでかなりの上位に入るかと思われる。ただ、お箸に関してはそうもいかない。先端が欠けてしまったり、子どもに関しては成長にあわせて箸の長さが手の大きさに合わなくなったりで「そろそろ限界かな」という頃合いをみて、惜しみなく買い換えることにしている。
私と似ることなく、ずっとチビだった長女がこの1年くらいで急激に成長し、最近よく「箸が小さい」と小言を言われていたので、先日やっと買い替えるタイミングを得た。
毎日毎食のように使う箸は、さすがに100円ショップのものは避けたいけれど、拘りすぎると買うタイミングを逃してしまう。偶然立ち寄った雑貨屋でサイズやデザイン、子どもに似合うものを見つけたので。
最近ひどい反抗期で、母である私に吐くセリフといえば、
「別に」「だから?」「あっそ」「ふーーーん」といった具合の彼女が、初めてその箸を使った時にふと呟いた。
「ママ、この箸で食べるとなんかご飯が美味しく感じる気がする」
久しぶりにまともな!発言を聞いたのでとても新鮮に感じたと同時に、さすが、子どもは直感で真理をついてくるなーと感じたのだった。
食事は何を食べるかだけではなくて、「どう」いただくか、という食器の使い方など、作法の部分も大切にしたい。
そんなわけで、食欲の秋は料理をするのも楽しくなる。
次回は私のお気に入りの窯元について、記事を書こうと思う。
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