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執筆者の写真mizuki

ピーター・ドイグ展 -全ての分離が統合されるこの感覚-

全ての分離が統合されるこの感覚。

表と裏、上と下、内と外、自己と他者、男と女、、、

本当はみんなひとつだった。

視点や次元を変えると、こうも事物は多面的なものか。


生で見る絵画の圧巻の熱量。

二次元、平面であることなんて微塵も感じさせなくて、展示を行ったり来たり。その場を離れることがとても名残惜しく感じた。


iphoneで写真をたくさん撮ってきたけれど、

あの場で感じたエナジーは私の心と感覚にしか残っていない・・・。





心底、とことん満足しきった展示。


毎日新聞社の隣の近代美術館。

いつ以来だったっけ、、と思ったら20台前半のカンディンスキー展が最後だった。

社会人幕開けの多くの時間を過ごした神保町。

金沢への移転が確定している工芸館の作品の展示の見応えもたっぷり。

そして、なんとこのタイミングで、自宅の目の前が描かれたあの原画を目にするとは・・・。

美しいと感じる瞬間は、私にとって良質な水や食事、睡眠のように心身にとても必要な栄養のようなもの。


自分の中の美の貯金をたっぷり蓄えて、皇居のお堀をとことこ歩く。

亡くなった叔母が小学生の頃よく連れてきてくれた皇居界隈。皇居を臨む地で迎えた結婚式。

幼少期から今日に至るまで数多あった、様々のシーンがぴたっと一つに重なった。


過去も未来も今も、今この場所も地球上の遠くどこかも、分け隔つことの無意味さがすっと腹に落ちた、ピーター・ドイグの世界観そのもののような時間だった。

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